集計型タイムレコーダー各社・各機種の特徴

お客様の会社の給与計算を受託する業務の中で、タイムレコーダーによって機能が様々ですが、自動集計機能があると大幅に効率化できるので、いろいろ試して研究しました。そのレポートです。

いずれの機種も集計方法は、時間給のための労働時間集計か、正社員のための残業集計のいずれかを選ぶ
というクラスの機種です。両方できるのは高級機種で、ここでは取り上げておりません。



メーカー・機種名 マックス ER-110S 5
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特徴 ・1日2回の打刻設定をすると、1日の労働時間を自動集計
・月の締め日後には、月間の労働時間と累計労働時間を集計して印字できる
・1日4回打刻の場合、集計は締め日後の集計印字のみ
・休憩設定ができるので、休憩時間を除いて集計
・所定始業時刻、所定終業時刻を設定し、遅刻早退に印を付けられる
・各種設定はわかりやすい、慣れればマニュアル無しでも変更できる


メーカー・機種名 マックス ER-110S W
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特徴 ・ER-110S 5 の前の機種
・1日2回の打刻設定をすると、1日の労働時間を自動集計
・休憩設定はできないので場合によっては不便
・月の締め日後には、月間の労働時間を集計して印字できる
・1日4回打刻の場合、集計は締め日後に集計印字する
・所定始業時刻、所定終業時刻を設定し、遅刻早退に印を付けられる
・同じく各種設定はわかりやすい、慣れればマニュアル無しでも変更できる


メーカー・機種名 マックス ER-201S/PC
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特徴 ・パソコンと接続して使用するタイムレコーダー
・USBケーブル、コンパクトフラッシュカードで接続
・付属の管理ソフトも必須で、予め従業員や勤務形態の設定をする
・その設定をタイムレコーダーに取り込んで、タイムカードを印刷
・最適な設定をすると多様な勤務の勤怠データが作成できる
・予め設定をするのは結構な手間がかかり、使いこなせない可能性あり
・使うのに準備が必要で、ただタイムカードに打刻したい用途には不向き


メーカー・機種名 ニッポー タイムボーイ8プラス
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特徴 ・機能はマックス ER-110S 5とほぼ同等の集計が出来る
・設定は少々面倒で、覚えるのは難しく、毎回マニュアルを見る必要あり
・タイムカードはカルコロカードとタイムボーイNカードの2種類
・タイムカードの種類によって出来ることが少し違う

「カルコロカード」
・1日2回の打刻のみ。1日の労働時間合計または残業時間を計算印字できる
・固定された休憩時間を設定できるので、休憩を除いた労働時間を集計可
・締め日後に1ヶ月の合計時間等を集計印字できる

「タイムボーイNカード」
・1日4回打刻できるが、日ごとの集計、1ヶ月の合計時間集計は出来ない



メーカー・機種名 ニッポー カルコロUSB
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特徴 ・パソコンと接続して付属のソフトで集計するタイプ
・1日2回の打刻
・タイムレコーダー単体で休憩設定や集計はできない
・付属のソフトとUSB接続のドライバーをインストールする必要がある
・パソコンと繋がなくても2回印字のタイムレコーダーとして使うことは可能
・Windowsの32bit版でないとソフトが対応していないとのこと
・試しにWindows10の32bit版のパソコンにインストールしたらできた


メーカー・機種名 SEIKO Z−150
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特徴 ・タイムカードが片面だけで1ヶ月を打刻できる
・1日2回の打刻設定で1日の労働時間と累計労働時間を印字できる
・その他機能的にはER-110S 5 とほぼ同等
・複数のタイムカードの月間集計を一覧印字するリスト印字機能もある
・印字の際の音がやや大きい
・日付に曜日が表記されないのは残念
・タイムカード片面で1ヶ月はコピーするのに便利


メーカー・機種名 SEIKO Z−170
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特徴 ・セイコーZ−150の上位機種
・タイムカードが片面だけで1ヶ月を打刻できるのは同じ
・打刻データを記録し、USBメモリに出力できる
・ただし、データ出力できる設定では1日2回打刻のみ、集計印字は出来ない
・データはcsv形式のテキストデータでこのままでもエクセルで編集できる
・さらに、勤怠管理ソフト「タイムカードfor Z-170」でデータを取り込み編集できる
・紙だけと違ってデータをネットで情報共有できてデジタル時代に適合

・CSV形式なので、エクセルで編集可能だから、ソフトを使わなくても時間集計できる。
・上のエクセルをコピーした画像の青い部分がタイムレコーダーから出力したデータ
・データは60進法で表記されているので、24を乗じてセルの書式設定を数値にすれば10進法で計算可能になる。
・試しに勤務時間数と残業時間数を集計するエクセルシートを作ってみました。

・データ出力をしない場合の機能はZ−150と同等
・1日2回の打刻設定で1日の労働時間と累計労働時間を印字できる
・複数のタイムカードの月間集計を一覧印字するリスト印字機能もある
・印字の際の音がやや大きい
・日付に曜日が表記されないのは残念



メーカー・機種名 Voiceタイムレコーダー
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特徴 ・1日2回の打刻で1日の労働時間を自動集計
・月給者設定で、日々の打刻をすると、その日の残業時間と累計残業時間を印字
・時給者設定で、日々の打刻をすると、その日の実労働時間と累計労働時間をする
・休憩設定ができるので、休憩時間を除いて集計もできる
・時刻の印字色を時刻によって黒か赤に変更できる。遅刻や残業が色でわかるよう設定できる。
・各種設定はわかりやすいが、マニュアルを見ながらが良さそう。
・特徴は、設定変更は鍵でカバーを外さないとできないので、特定の人しか変更できない。
・欠点は、設定変更やアラーム時刻の音が極端に大きい。鍵を含めてセキュリティ重視か?


アマノのタイムレコーダーについては、もちろん高いシェアのあるメーカーですので紹介したいところですが、
テストするには高額であったり、中古では入手しにくかったりという私の事情で残念ながら使用した報告が出来ません。
済みません。

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